トヨタ、米国戦略の見直しも

トヨタ、米国戦略の見直しも

9月の米国販売台数が歴史的な前年割れを記録、頼みの綱の
ハイブリッド車にも陰りが出てきた。米国の消費不振は深刻
になってきており、「ハイブリッドだけで乗り切れるか
分からない」(トヨタ関係者)事態にも。9月中間決算では、
販売計画や業績の下方修正に追い込まれる懸念が出てきた。

米リーマン・ブラザーズが破綻した14日以降は「販売店に
来店する客がほとんどいなくなった」(米国トヨタ販売)という。

9月の米国販売で、最も販売台数の多い「カムリ」が27.1％減
の2万9486台、「カローラ」が27.9％減の2万1316台となったほか、
好調だった「ヤリス(ヴィッツ)」も約4％減の5721台。
ハイブリッド車「プリウス」は13％減の1万873台で、在庫
不足も影響した。「レクサス」は8車種の合計で36.1％減の
1万6045台。日産も「セントラ」が3割減、「ヴァーサ」が
1割減、「アルティマ」は4割減。ホンダの「アコード」も
3割減に。大型車の中古車価格は急降下し、「小型車への
買い替えをためらう人も多い」という。

米国戦略の見直しも　トヨタ、販売激減で